スカーレット132話の無料動画と見逃し放送配信情報!  武志の病気 喜美子の不安

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喜美子は主治医から武志の病名を聞かされた。

その後、喜美子は子供向けの陶芸教室を開き、子どもたちに楽しそうに陶芸を教えている。

喜美子が武志に連絡すると、武志は友人と一緒にいて、夕食には来ないと言う。

喜美子は一人で、主治医の大崎先生の話を思い出していた。

武志の病気「慢性骨髄性白血病」は死に至る病気で、治す方法は骨髄移植という方法があるらしい。
だが、ドナーの見つかる確率は非常に低く、このままだと余命は3年から5年と言われる。
大崎先生は、武志に病名の告知をしたいという。告知を家族がするか、大崎医師がするか、喜美子の意思に任せると言われる。

●滋賀県立病院・診察室

大崎先生 「先日の検査結果です。やはり白血球の数値に異常が見られ 骨髄検査でも染色体の異常も確認されました」
     「武志君の病気は慢性骨髄性白血病と判明しました」

喜美子は工房で、子供の陶芸教室を開いている。
百合子の子供、桃と桜も来ている。

●「かわはら工房」

桃「うちはおっきなお皿作りたい!」

喜美子「お~」

桜「うちはアイスクリームを入れる器を作る!」

喜美子「うん」

桃「あっ やっぱり や~めた。陶芸展で金賞取りますぅ」

桜「そんなん無理や!」

桃「何でもええやん言うたやん。なあ?」

喜美子「ええんよ 目標は何でも。みんなそれぞれ 好きに楽しく自由にやりましょう」

優太「ほな 僕 これやりたい」

喜美子「おお ろくろかぁ」

優太「先生みたいに ぐるぐるやりたい」

喜美子「ハハハッ ええよぉ 何年かかるかな」

優太「え~ 何年もかかるん?」

喜美子「うん まずは土とお友達になるとこからや。ほな 始めるでえ」

子どもたち「は~い」

●武志のアパート部屋

喜美子からの電話で、武志が話をしている。

武志:「ほやから 学が来てる言うてるやん。あと芽ぐみも来てるし。ごはんは何か適当に食べるし」

芽ぐみ「代わろか」

武志「あっ ちょっと待ってな」

芽ぐみ「ご無沙汰してますぅ 芽ぐみですぅ」「武志に女心教えてたんですぅ 昔みたいに 少女漫画読ませて。アハハハハッ」

武志「余計なことを」

学「まあまあまあ」

武志「ええて」

喜美子「ほな あったこうして 風邪ひかんよう言うてくれる?」「芽ぐみちゃんもな あんまり遅うなったらお母ちゃん心配するで」

芽ぐみ「は~い。ほな 失礼しますぅ」

学「武志は女心うんぬんより マザコンやな」

武志「マザコン?」

学「お母ちゃん だ~い好きいうやつや」

芽ぐみ「男はみんなマザコンやで ここに書いてあった」

武志「あ~ もうええて。なあ 何か食べに行こうや」

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スカーレット132話の見どころ・感想

先週のまとめ動画はこちらです。

 

川原喜美子のモデルとなった神山清子とはどんな人?

前回のお話はこちら

スカーレットNHK公式サイトはこちら

喜美子は母屋の居間で、大崎先生からもらった武志の診断書の資料を見ている。
喜美子は、一人で武志の病気について抱え込んでいた。

武志の病気

(回想)

●滋賀県立病院・診察室

大崎先生「この病気の特徴は初めは緩やかに進行します。慢性期と呼ばれます」
    「武志君は今 この慢性期の状態にいます。ご本人にもご説明しましたがこの期間は通院でかまいません」
    「状態が安定していれば ふだんどおりの生活の中で薬をのみながらの治療になります。しかし時間とともに確実に悪くなって
     きます」「移行期を経て最終的には急激に進行します」

喜美子「急激いうのんは…」

大崎先生「死に至るといわれる難儀な病気です」

喜美子「えっ…死… 死ぬんですか? 治らへんのですか? その…薬のんで」

大崎先生「一時的な効果しか期待できません」

喜美子「しゅ しゅ…手術とか…手術とか そういので助からへんのですか 助かる方法はないんですか」

大崎先生「全くないというわけではありません。骨髄移植という方法があります」

喜美子「骨髄移植…」

大崎先生「これがその説明です。武志君の白血球の型と一致するいわゆるドナーが見つかれば 
     骨髄を移植して頂くことによって助かる可能性があります」
    「可能性があるというだけで 安全性は確立されていませんが…」

喜美子「ほんでも ドナーが見つかったら助かる可能性はあるんですよね?」「例えば うちの型と武志の型が一致すれば」

大崎先生「親御さんがドナーになれる可能性は1%未満です」

喜美子「えっ…」

大崎先生「僕はこれまで親御さんと一致したケースを見たことがありません」
    「白血球の型が一致して移植させるというのは今はまだ… 奇跡のような確率だと思われます」

喜美子「慢性期 言いましたけど…どれぐらいの期間ですか? 急激に悪うなって死に至るまで」

大崎先生「個人差はありますが」

喜美子「どれくらいですか」

大崎先生「3年から5年」

喜美子「余命 3年から5年いうことですか」

大崎先生「このままだと そういうことになります」

喜美子「短いなあ…。短すぎるわ…」

大崎先生「川原さん 最後にひとつ」「僕は患者さんに本当のことを伝えたいと思っています。病名の告知をするということです」
    「病と向き合う力は 治療には必要です。僕は生きてほしい。しっかりと最後まで生きてほしいんです」
    「ご家族のご判断にお任せします。僕の方からお話ししてもかまいませんよ」

喜美子「考えさせて下さい」

(回想おわり)

<昭和58年頃は、慢性骨髄性白血病は不治の病だった>

 ある日、照子が竜也と一緒にやってきた。武志が調子が悪いと聞いたので、食材を持ってきてくれたという。
 照子は武志は元気なのかと訊く。照子は喜美子の様子がおかしいのに気づく。
 照子は自分に言えという。すると、喜美子はつらい気持ちを照子にぶつける。

親友 照子の想い

●川原家・母屋

照子「早う」

竜也「はいはい」

照子「喜美子~?喜美子?」

竜也「ここ置くで」

照子「ああ」

竜也「もう行くで」

照子「待ちぃ 挨拶せんか。ああ」

喜美子「ああ」

照子「喜美子。ほら」

照子は竜也に挨拶を促す。

竜也「どうも」

喜美子「おう」

照子「どうもやないやろ」

喜美子「元気か? 久しぶりやな」

竜也「お世話になってます」

喜美子「こちらこそ お世話になります」

照子「冬休みな 大阪行くねん」

喜美子「えっ 照子が?」

照子「2人で行くんよ」

喜美子「へえ~」

照子「大概 お姉ちゃん一緒やったからな 2人で歩くと恋人同士と間違われるかもしれへんでえ」

竜也「やめえや」

照子「嫌な顔すな!」

喜美子「これ何? くれるん?」

照子「あっ お見舞いや。武志君 調子悪い言うてたし」

喜美子「ああ…」

照子「大丈夫なん?」

喜美子「うん」

照子「病院行ったん?」

喜美子「うん」  「いや~ これ近江牛やん すごいなあ」  「ありがとう。遠慮のう頂くわ」

喜美子は奥の部屋の机で、武志の診断書類を封筒にしまう。

照子はまだ、居間上り口に座っていた。

喜美子「あ…」

照子「武志 県立病院 連れていき。診てもらいぃや」 「嫌 言うても連れてって血液検査とか」

喜美子「分かった」

照子「分かった? ほんまに連れてかなあかんで ほっといたら」

喜美子「分かったから もう… 帰って…」

照子が居間へ上がってくる。

照子は喜美子の表情をみて、何かを感じ取る。

照子「うちも分かったで。何かあったな?」 

喜美子「何もないわ」

照子「何年のつきあいや思うてんの」 「武志か。どないした。うん?」

喜美子「怒るで? うち怒ってまうで?」 
   「何で あの子が」 
   「何であの子が病気に…」

照子「病気なん…?」

喜美子「うそや」

照子「うそでも何でも言えや」 
  「うちにぶつけろ。怒ったらええやん」
  「うちに怒れや うちにどなれや。何でも聞いたる」
  「1人で抱えんなや!」

喜美子「何が大阪や!」   「のんきでええな あなたは!」

照子「おう 言え言え 吐き出せ!」

喜美子:「何でなん!? 何で武志が! 何か悪いことしたか!? してへんで? 何も悪いことしてへん。ほやのに 何で武志が…!」
    「あの子ええ子やで? ほんま ええ子やで? ほやのに何で…」
    「何で武志が…何で…」
    「何もしてへん 何も悪いことしてへんのやで?そやのに… そやのに…。何でや…」

喜美子は照子に抱き着いて泣く。

<照子の喜美子を思う気持ちに感動します>

武志の目標

工房で、武志と八郎が穏やかに話をしている。八郎は武志が次に作る作品について、焦る必要はないと武志に伝える。

●「かわはら工房」

八郎「まあ…焦りやな」

武志「焦り?」

八郎「うん。若い頃は何であんなに焦ってたんやろなあ」

武志「賞取ることばっかり考えてたん?」

八郎「あの頃は 世間に名ぁ上げるんは それしかない思てたからなあ。早う何者かになりたかったんやろな」

(笑い声)

八郎「亜鉛結晶の次か」

武志は陶芸資料のノートをパラパラと見ている。

武志「うん…何かないかなあ」

八郎「せやなあ まあ… のんびり探しぃ。フフッ 焦ったって もうええことなんか何にもないで。武志はゆっくり行けや」

武志「そやな」

八郎「うん。時間なんか いっぱいあるで」

武志「ヘヘヘッ そやな」

八郎「うん。しっかし よう勉強しとんな お父ちゃんは」

武志「いや 自分で言うか?」

八郎「ハハハハ…」

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