現在放送中の朝ドラ「スカーレット」
主人公・喜美子のモデルはいないとされていますが、
陶芸家の神山清子(こうやまきよこ)さんの半生を参考にされたそうです。
そして神山清子さんは1936年生まれ、80代を迎えてもお元気で精力的に活動されています。
朝ドラ「スカーレット」ヒロインの「参考」神山清子さんは、女性陶芸家の草分け、息子さんの病死と骨髄バンク運動で有名ですが、「滋賀・九条の会」の呼びかけ人でもあるんですよね。05年に「赤旗」のインタビューにこたえています。まあ、そんな最近までドラマでやらないと思いますが。 pic.twitter.com/tNfMHI8KMh
— タシマシ (@TussyMussyRouge) September 28, 2019
スカーレットは戸田恵梨香さん演じる川原喜美子が陶芸の世界に飛び込んでいく物語です。
時代は戦後から高度経済成長期。
戦後まもなく大阪から滋賀県の信楽にやってきた喜美子たち家族は、信楽で貧しいながらも楽しく過ごします。
その後、喜美子は15歳にして大阪で女中として働きだしましたが、その3年後、信楽へと戻ってくるのでした。
信楽に戻ってきた喜美子は信楽焼に魅了され、陶芸の世界に飛び込んでいくのです。
一体、神山清子さんとはどのような人物なのでしょうか?
今回は神山清子さんの生い立ちや経歴、逸話などをご紹介いたします!
【陶器市ニュース】親子展:陶芸家・神山清子さん「亡き息子はライバル」 釉薬の有無、対照的な作風 草津 /滋賀 – 毎日新聞 / https://t.co/Bi5P1mrGx5 pic.twitter.com/q6dQjyFh8w
— 全国陶器市ニュース (@toukiichi) August 27, 2019
神山清子さんの生い立ち
【ポスター制作秘話】#スカーレット のポスター制作の意図をお聞きしたブログが公開されました🙌
喜美子=主演女優、つぼ=助演女優というイメージの位置づけです。
と語っておられます。https://t.co/aYYNzIXUtA
— 朝ドラ「スカーレット」第1週 (@asadora_bk_nhk) 2019年9月20日
昭和11年(1936年)8月2日、神山清子さんは長崎県佐世保市で誕生しました。
幼少の頃、家族とともに滋賀県の信楽へと移り住みます。
信楽とはどんなとこ?
信楽町とは滋賀県の南東(甲賀地方)にあった町です。
現在は合併に伴い甲賀市となりましたが、「甲賀氏信楽町」として地名は残されています。
信楽焼が名産
信楽の名産は「信楽焼」で、狸の置物が有名ですね。
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「信楽焼」は日本六古窯の1つに数えられています。
- 瀬戸焼
- 常滑焼
- 越前焼
- 信楽焼
- 丹波立杭焼
- 備前焼
絵付け助手となる
和洋裁学校を卒業後、もともと絵を描くことが好きだったことから陶器会社で陶器の絵付け助手となりました。
結婚した神山清子さんは長女と長男を育てながら働き続けます。
陶芸の世界に飛び込む
子供を育てながら働いていた神山清子さんは、27歳の時、陶芸会社を辞め独立し作陶をはじめます。
当時、陶芸の世界で女性が働くということは大変めずらしいことでした。
女性が窯場に入ると「穢れる」なんてことも言われていたため、女性が窯焚きすることもなかったようです。
そんな陶芸の世界に飛び込んだ神山清子さんは家庭も両立しながら働き続けました。
男性ばかりの世界で子育てをしながら働く神山清子さんの姿は後進の女性陶芸家たちに勇気を与えることとなります。
長男の病
神山清子さんの長男・賢一さんは同じく陶芸家として活躍されていました。
しかし、賢一さんは29歳のころ慢性骨髄性白血病となってしまいます。
母である神山清子さんは賢一さんのためドナー探しに奔走しました。
そのかいもあってか賢一さんは骨髄移植をすることができ、一時的に回復へと向かいます。
しかし、その2年後、賢一さんは亡くなってしまうのでした。
「滋賀骨髄献血の和を広げる会」の代表
この悲しい経験から神山清子さんは骨髄バンクの必要性を訴え初め、現在は「滋賀骨髄献血の和を広げる会」の代表を務められています。
神山清子さんの半生が分かる本や映画
やっぱそうなのか!神山清子さんについては2004年の映画『火火』も大変名作なのでこれを機に注目されるといいなあ。セカチューと同じ年に公開されてて白血病(神山さんの息子が)が出てくるっていう点で共通しているがこちらはあまり知られてない……。梅林茂さんの音楽もすごくいい作品。 pic.twitter.com/xnQkkwg2MJ
— 赤坂凊太郎 (@Seitaro_Akasaka) September 23, 2019
2002年12月、神山清子さんの半生が記された『母さん子守歌うたって–寸越窯・いのちの記録』が出版されました。
2005年1月には『母さん子守歌うたって–寸越窯・いのちの記録』をもとにした映画『火火』が公開されています。
この映画では神山清子さんを女優の田中裕子さんが、長男・賢一さんを俳優の窪塚俊介さんが演じられています。
朝ドラのスカーレット、田中裕子主演の『火火』を連想する設定だなぁと思っていたらモデルが同じ神山清子なんだ。
放送作家の知人に「人生で一番好きな映画」と勧められて見たことがある。 pic.twitter.com/J4C34E2aQR— Chako (@chako_0602) October 1, 2019
現在放送中の朝ドラ「スカーレット」は神山清子さんの半生を参考にした作品とされています。
モデルではないものの、子育てをしながら陶芸の世界で活躍した神山清子さんを深く取材したものとなっていますよ。
まとめ:朝ドラ「スカーレット」川原喜美子のモデルとなった神山清子とはどんな人?
川原喜美子のモデルとされる神山清子さん。
簡単にまとめると
- 昭和11年(1936年)長崎県佐世保市で生まれ、その後家族とともに滋賀県へと移り住む
- 絵を描くことが好きだったため陶芸会社で、絵付け助手として働く
- 子育てをしながら仕事をした
- 長男・賢一さんの病気がきっかけとなり、骨髄バンクの必要性を訴え始める
- 現在は「滋賀骨髄献血の和を広げる会」の代表を務められている
今でこそ、女性陶芸家は珍しくありません。
しかし、神山清子さんが陶芸の世界に飛び込んだ頃は女性が窯場に入ると「穢れる」という考えがあったのです。
そんな中で作陶に励んだ、神山清子さん。
今のように男性の育児休暇などはないため、仕事と家庭の両立は大変なものだったと思います。
前作の朝ドラ「なつぞら」に続き、女性が1度は悩むであろう仕事と家庭の両立が深く描かれています。
興味を持った方はぜひ朝ドラ「スカーレット」を見てみてくださいね!
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