スカーレット133話の無料動画と見逃し放送配信情報! お母ちゃんは女性やない!

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正月。喜美子は、武志、八郎や百合子と娘たちがやってきて楽しく過ごしていた。

武志は、八郎には病院に行ったことを言わないと言った。

喜美子は、今年の目標の100個のうちの1つは、車の免許を取るという。そして、武志にも、今年の目標を100個作れと言った。

喜美子は、大崎先生から言われた「病名の告知」について考えていた。

●川原家・軒先

(楽し気な声)

八郎、武志は、百合子の子供たちと羽子板をしている。

八郎「ごめん ごめん ごめん」

武志「負けへんで…! 違うよ それ…」

八郎「こうか? あかん!痛い…。もうあかん 腰痛い」

武志「いくよ。ほっ!」

八郎「上手やん。いけ!」

武志「あ~!」

八郎「アホ~!何しとんねん」

<八郎も武志も運動神経は、あまり良くないようです>

八郎「笑てるな」

武志「笑てるわ」

八郎「笑てるな…笑てるやんか!」

百合子「帰るでえ」

桃「はい」

百合子「ほら お礼 言うて」

桜「お年玉ありがとうございました!」

桃「ありがとうございました!」

八郎「はい」

百合子「ほんま ありがとう」

武志「来年は負けへんで」

桜と桃「キャ~!」

武志「あっ ちょ…待ちぃ!」

百合子「ごちそうさま!」

喜美子「ああ 気ぃ付けてや」

武志「またな」

八郎も武志も羽子板に負けて、墨書きだらけの顔をしている・

喜美子「何ちゅう顔してんねん」

八郎「ほんまや。武志 何ちゅう顔しとんねん」

武志「お父ちゃんもや」

八郎「えっ?」

喜美子「フフフッ」

八郎「何を笑とんねん」

●川原家・母屋

武志「父ちゃんにはな 病院行ったこと言うてないで」

喜美子「うん」

武志「心配かけるしな」

喜美子「お母ちゃんな 車の免許取ろう思うねん」

武志「ええ!?」

喜美子「今年の目標や。100個あるうちの1個や」

武志「100個もあんのん」

喜美子「免許あると便利やろ」

武志「でも車がないやん」

喜美子「買うわ」

武志「本気なんや」

喜美子「車欲しい思わへん?」

武志「う~ん…。そら あったら便利やけどな?」

喜美子「そやろ?」

武志「でも お母ちゃんが免許取れるんやろか」

喜美子「頑張って取るよ」

武志「誰を乗せるん」

喜美子「雨の日とかな 武志のこと送ってやれるやん」

武志「どこに送るん 送らんでええよ」

喜美子「武志は何なん? 今年の目標」

武志「目標なあ…」

喜美子「100個作り」

武志「100個も?」

喜美子「目標いっぱい作っとけ」

武志「まあ考えとくわ」

喜美子は病院での大崎先生の言葉を思い返していた。

(回想)

大崎先生「僕は患者さんに本当のことを伝えたいと思っています」 「病名の告知をするということです」

(回想おわり)

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スカーレット133話の見どころ・感想

先週のまとめ動画はこちらです。

 

川原喜美子のモデルとなった神山清子とはどんな人?

前回のお話はこちら

スカーレットNHK公式サイトはこちら

工房では、八郎が見守る中、武志が作陶していた。武志は、研究所の期間が終わった後は、掛井先生から「素地屋(きじや)をやったらどうかと言われた」と話しをする。

喜美子が「なんならここでやれば、下宿も引き払って」と言うと、八郎が「一人でやっているのに。食事も作っているのに」と言い出した。

八郎は信作とともに、武志の家に行っていた。

喜美子には「自分は来るなと言ったのに」と憤慨する。 武志は「女性は立入禁止だ」というが、喜美子は諦めなかった。

八郎が作陶を始めた。武志はその様子をじっと見ている。武志は自分がはじめて作陶したときのことを思い出し、喜美子と八郎に話しをする。  そして、今年の目標の1つを「大変な道を歩く」とするという。

●「かわはら工房」

武志 素地屋さんをやる?

武志が電動ろくろを使っている。 後ろで八郎がそれを見つめている。

八郎「あ~」

武志「ああ…あかん…」

武志は、出来上がりかけていた器を、潰してしまう。

八郎「惜しいなあ」

武志「惜しいことないわ。なあ お父ちゃんやってぇや」

八郎「ええ?」

武志「ええやん やってぇや」

八郎「いやいやいや お父ちゃん何年もやってへんねん」

武志「何で ええやん。やって」

八郎「武志がやらな 練習なれへんやろ」

喜美子が母屋からお茶を持って工房にはいって来る。

喜美子「あれ 終わってしもうた?」

八郎「うん ありがとう」

喜美子「武志 ここ 置いとくな」

武志「うん ありがとう」 「なあ お母ちゃんな 今年の目標100個あんねんて」

喜美子「言わんでええ」

武志「そのうちの1個がな」

喜美子「いちいち言わんでええねん もう」

八郎「武志は修了したら どないすんの?」

武志「研究所?」

八郎「うん。この3月で修了やろ」

武志「うん…」

八郎「どないするか考えてんのか」

武志「掛井先生が陶芸家としてやっていけるようになるまで 素地屋さんやったらどうや言われてん」

八郎「ああ 素地屋な。おんなじ皿 おんなじ茶わんを何百個と上手に作らんとあかん」「それも手早くな。できるか?」

武志「できる」

八郎「今の感じやったらまだまだやで」

武志「え…そんなことないわ」

八郎「毎日 ろくろの前 座りぃ」

喜美子「ここ来たらええやん」

武志「かわはら工房?」

喜美子「うん。もう いっそのこと アパート引き払て もう ここ戻ってこい」   「家賃いらんで」

武志「え~ それはないわ」

武志「せやなあ せっかく一人で頑張ってんのに」

武志「ほや! 甘やかしたらあかんで」

お母ちゃんは 女性やない!

八郎「ごはんも1人で作るししな」

武志「この前な たこ焼き作ったった」

八郎「ああ」

喜美子「えっ 誰に?」

武志「うまかったやろ」

八郎「紅しょうが入れ過ぎや」「フフフッ」

喜美子「アパート行ったん?」

八郎「おう」

武志「信作叔父さんとな」

喜美子「お母ちゃん行くぅ言うたら 来んでええ言うたやん!」

武志「男はええねん」

喜美子「何やそれ」

八郎「しっかりやってたでえ 洗濯もんも取り込んでな パパ~ッと要領よく畳んでたわ」

喜美子「今度行ったる」

武志「来んでええよ」

喜美子「ぜったい 行ったるからな」

武志「女性は立ち入り禁止ですぅ」

喜美子「あいにく お母ちゃんはな 女性やない」

武志「ほ…ほや 何なん」

喜美子「お母ちゃんはお母ちゃんいう生き物や」

武志「何やそれ」

(笑い声)

八郎は腕まくりを始める。

武志「あっ やるん?」

八郎「う~ん?」

武志「お父ちゃんがやってるとこ見たことないし 見てみたい」

八郎「ないことないやろ 覚えてへんだけちゃうか」

武志「う~ん…覚えてるんは…」
  「ほや お母ちゃんがここに座ってて で 何や 作っててん」
  「それをな ず~っとこうやって待っててん」
  「あれ 何やったっけ? あっ!」

(子供の頃の回想シーン)

武志「お母ちゃ~ん!」

喜美子「ちょっと待ってな」

武志「うん」

三津「座って待ってよ」

武志「ありがとう」

(回想終わり)

武志「靴下をな 繕っててん」
  「それをこうやって見せてきて」
  「うまいことできてへんいうて叱られた」
  「もう お母ちゃんずるいわ」

喜美子「何がずるい」

武志「『お母ちゃんが武志のこと どう思てるか知ってるか』言うからな」 「『知ってる。好きや』言うたら『好きちゃうわ!』」

3人:「大好きや!」

(笑い声)

武志の今年の1個目の目標

(八郎がろくろを使い始める)

武志「おお…」

八郎「はあ…」

武志「さすがやなあ ずっとやってへん言うてたのに」

八郎「久しぶりやで ほんまに」

武志「手ぇが覚えてんねんな。すごいな…」

八郎「ええ?」

武志「うまいなあ」

八郎「褒められた。ハハッ」

武志「ほやけど お母ちゃんのとは またちょっと違うな」

八郎「う~ん 人によって癖っちゅうもんがあるからなあ」

武志「でもお母ちゃんはお父ちゃんに教わったんやろ」

八郎「うん。武志はお母ちゃんから教わったんやろ」

武志「うん 高校入ってすぐにな」

八郎「どやった」

武志「う~ん…何か」  「俺は…」 「こう」 「ウ~いう感じやった」

八郎「ウ~? ハハッ」

武志「何かな 何て言うんやろ…何て言ったらええんやろな」
      「すぐにはできひんで すぐにはうまいことできひん」
      「けど ちょっとでもうまいこといったら 手ぇがな」
       「この手ぇがな 何か魔法使えるような気がしてそれが面白うて面白うて」

喜美子「何時間もやってたなあ」

武志「うん。お母ちゃんに教えてもろたんや」
      「『近道はないで。あっても近道はお勧めせえへん。なるべく時間をかけて歩いた方が力がつく。歩く力は大変な道の方がようつく』て」

八郎「深野先生の言葉やな」

武志「うん。決めたで。今年の目標の1個目」
      「俺は大変な道を歩く」

八郎「ええなぁ」

喜美子「『ええなぁ』ちゃうやろ」

3人「『ええよぉ』や」

(笑い声)

喜美子は母屋で、八郎と武志の布団を敷いている。

八郎は、工房で武志に電動ろくろでの作陶を教えている。

●かわはら工房

八郎「ここな スタートはな」「ここや。こう。そっからゆっくり 左で しっかり支えてな」「離すで」

武志「うん」

八郎「そう そう そう そっから持っていってもええしな」「右手 上 左手 下…。いき過ぎたらあかんで」

次の朝、八郎はフカ先生からもらったはがきを武志に見せた。

喜美子は食器を洗いながら、来週武志の下宿に行くという。

●川原家・母屋

(翌朝)

八郎「これが そや。見たい言うてたやろ」

武志「フカ先生の?」

八郎「うん。こて見て ええなあ思てな」

武志「ほう~きれいやな」

八郎「うん。こういう色を出したい思てなあ…」

武志「釉薬で?」

八郎「まあ 色いうな こういうイメージな」

武志「イメージ」

八郎「うん。なかなか難しいて…うまいこといけへんかった」

武志「大事にしてたんやなあ」  「ありがとう 見せてくれて」

八郎「うん」

武志「あっ!」

八郎「えっ?」

武志「もっかい見せて」

八郎「フフッ ええよ」

武志「ありがとう」

喜美子「武志。今週もアルバイト?」

武志「ああ」

喜美子「いつやったらいんのん?」「アパート行きたいねんけど」

武志「えっ…」

喜美子「行く言うたやん。武志のたこ焼き食べたいねんけど」

武志「え…え~」

喜美子「紅しょうが少なめでな」「ほな 来週行くで 頼むでえ」

武志「いや~あ… ああ…」

●武志のアパート部屋

武志は「家庭の医学書」を買ってきた。

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