スカーレット138話の無料動画と見逃し放送配信情報! 見舞客が沢山 来る

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武志が、八郎からもらったジョージ富士川の絵本に以下の文章を書いていた。

『今日が私の1日なら 私はいつもと変わらない1日を過ごすだろう。

今日が君の1日なら 君といつもと変わらない1日を過ごすだろう。

今日が友達の1日なら 友達といつもと変わらない1日を過ごすだろう。

今日が母の1日なら 母といつもと変わらない1日を過ごすだろう。

今日が父の1日なら 父といつもと変わらない1日を過ごすだろう』

●川原家・母屋

夜、喜美子は病院から帰って来て、武志が、ジョージ富士川の絵本に書き入れた言葉を読む。

(ジョージ富士川の絵本を開きながらの回想)

武志「会いたい。みんなに会いたい」  「力もらいたい」

(回想おわり)

夜遅くに八郎が突然にやってきて、名古屋を引き払うと言い出す。信作も来て、百合子から聞き出したという。

喜美子は八郎に、武志が言葉を書き入れた絵本を見せる。

八郎「喜美子?」

喜美子「えっ。何?」

八郎「喜美子」

喜美子「えっ 何やの急に」

八郎「ごめんごめん。あの 電話でもよかってんけど…」

喜美子「何?」

八郎「ちょっとええかな」

喜美子「うん」

八郎「名古屋引き払おう思てん」

喜美子「はっ?」

八郎「引き払て 信楽か。病院の近くにアパート借りるわ」

喜美子「いや 何で」

八郎「武志の…」

信作もやって来た。

信作「おおっ いたいた」

喜美子「えっ」

信作「言うたん?」

八郎「ああ。今日は信作んとこ泊めてもらうわ」

信作「百合子から聞いた 武志のこと」
  「百合子は言わんかった。あいつは絶対 言わんかったで」 「貝みたいに 口閉じてな」
  「それを俺が絶対様子おかしいやろ言うて問い詰めたんや」 「刑事みたいにな」

喜美子「もう ええから上がり」

八郎「いやいや そら申し訳ない」

喜美子「上がりぃ!」

信作「はい」

卓を前にして、喜美子、八郎、信作が話をする。

八郎「武志 深野先生の葉書のあのイメージのん作りたい言うてたやろ」 「釉薬のことやったら相談乗ってやれる」

喜美子「よう考えてぇや」

八郎「よう考えたから言うてる」

喜美子「仕事辞めてどうすんの」

八郎「探すわ どこでも」

喜美子「今までどおりやったら あかんの?」

八郎「今までどおり おれるはずないやろ」

信作「おうおう おう…」

喜美子「分かるで」 
   「ほんまのこと言うたら」  「うちかて 今もまだ朝 目覚めるたんびに思うわ」 
   「武志が病気?」  「何やそれ」 「それで目ぇ覚める」

八郎「何がしてやれるやろな…」

喜美子「もう お父ちゃんに言うてええ言うてたで」 
   「みんなに会いたい言うてた」 

喜美子は棚の上のジョージ富士川の本を取る。

   「これな。武志 書いたで」

喜美子はジョージ富士川の本を見せる。

八郎「見てもええの?」

喜美子「見て欲しいんや思う」

武志がジョージ富士川の「TODAY IS」の絵本に書いた言葉:

    今日が私の1日なら 私はいつもと変わらない1日を過ごすだろう。
    今日が君の1日なら 君といつもと変わらない1日を過ごすだろう。

(武志が本に文章を書いている回想シーン)

     今日が友達の1日なら 友達といつもと変わらない1日を過ごすだろう。

(武志、大輔、学との回想シーン)

(回想 武志のアパートでたこ焼きを食べる八郎と信作)

信作「あ~!」

武志「ハハハハ…」

(笑い声)

信作「何や これ!」

(回想おわり)

    今日が母の1日なら 母といつもと変わらない1日を過ごすだろう。

(武志、喜美子との工房での回想シーン)

     今日が父の1日なら 父といつもと変わらない1日を過ごすだろう。

(回想 八郎とろくろを回す武志)

八郎「左でしっかり支えてな。離すで」

武志「うん」

八郎「そう… ええな」

(回想おわり)

八郎は文章を読んでたまらなくなり、涙を拭く。

喜美子「武志は いつもと変わらん1日を望んでる。病院 顔出したってな」

八郎「そやな」

●滋賀県立病院・病室

病院では、武史がすがすがしい日を迎えていた。
大崎先生がやってきた。
武志は大崎先生に通院にしたいというと、血液検査の結果を見て決めようと言われる。

大崎先生「あっ…。おはよう」

武志「あっ おはようございます」

大崎先生「目覚め よさそうだね」

武志「はい。ほんま ようなりました」 「もう 出られませんかね…?」

大崎先生「もう少し 様子を見たいところなんだけどね」

武志「通院治療に切り替えられませんか?」

大崎先生「うん… じゃあ 今日の血液検査の結果で問題がなければ 今週いっぱいは様子を見てから外来にしようか」

武志「はい!」

喜美子が病院に来ていた。

武志「週明けにはな 退院して通院治療やって」

喜美子「ほんまか!」

武志「うん」

喜美子「あ~ よかった」

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スカーレット138話の見どころ・感想

先週のまとめ動画はこちらです。

 

川原喜美子のモデルとなった神山清子とはどんな人?

前回のお話はこちら

スカーレットNHK公式サイトはこちら

次々と見舞客がやってくる

照子の一家(照子、敏春、和歌子)が見舞いにやってきた

照子「あ~ ここや ここや」 「あ~来たでえ!」

喜美子「早速やな…」

照子「ここやで」

和歌子「はいはいはい」 「ああ 来ましたでえ~」

喜美子「あ~すんません」

照子「こんにちは」

武志「すっごぉ… ものすごぉ お久しぶりです」 「熊谷のおばあちゃん…?」

(笑い声)

和歌子「あんた…誰や」

武志「えっ」

和歌子「うそや うそ」

(笑い声)

武志「何や もう…」

照子「お母ちゃん…」

喜美子「びっくりした…」

和歌子「タケタケやろ。タケタケにいちゃんや」 「竜也が遊んでもろてたもんなあ」 「それにしてもあんた… ええ男になっとるな!」

照子「お母ちゃん…!」

敏春「いろいろ持ってくぅいうて きかへんさかい…」 「これ」

喜美子「あ~ すんません」 「ありがとうございます」

和歌子「おばちゃんがな 神経痛で入院してる時に これ 使とったん…」 「これ 何でも… こうやってつかめるんや」

武志「ええなあ」 「これ。何?」

和歌子「例えばな 腹立ったら こうやって『おい!こら!』とかな できんねん」

武志「腹立ったらやるの…」

照子「誰にやんの…」

和歌子「先生とかにやないの」

照子「先生?」

敏春「すんません。ほんまにすんません…」

武志「アハハッ すごい…」

大野一家(大野、陽子、百合子)が見舞いに来ている。

陽子「間違うててん。アハハハ…」

武志「それ 痛恨のミスですやん」

陽子「ほやねん。てっきり金婚式や思てたんや」

百合子「3年早かったんよ」

陽子「しかもな あかまつにおしゃれして来い言うて 呼び出すんやで」 
  「うちな こう 着物着て行ったった」 「アハハハハ…」

信作も見舞いにやってきた。

信作「おう」

武志「おう」

百合子「お疲れさま」

信作「抜け出してきた」 「武志 顔 見に来たで」

武志「うん」

信作「よし ほな」

大野「ほなな」

信作はすぐに帰ろうとする。

武志「いや ほんまにそんだけなん!?」 「ちょ…」

百合子「もう おかしな人やろ」

信作「おかしな人やろ~!」

(笑い声)

百合子「そこがええねん!」 「なあ?」

武志「何 それ」

八郎も見舞いに来た

夜、八郎が見舞いに来ている。

武志と八郎は、深先生のはがきの絵の雰囲気を出すにはどうしたら良いのか話し合っていた。
八郎がもう帰ると言って帰ろうとすると、武志は送っていくと言い立ち上がる。
すると、武志は倒れてしまった。


武志「なあ この色って どうやったら出るんやろな」

八郎「これ 濃度を薄くしてな」

武志「うん」

八郎「ハケで塗ってみたらええ」

武志「ほう~ そうか」 「ハケな」

八郎「うん」

武志「なるほど」 「え~濃度を薄くして…ハケか…」

八郎「あっ」

武志「うん?」

八郎「もうこんな時間や」 「お父ちゃん 行かな」

武志「ああ 送っていくわ」

八郎「いや ええよええよ」 「よいしょ」

武志「ええよ トイレ行きたいし」

八郎「ほんま?」

武志「よいしょ」 「うん。大丈夫やて」

武志はベットから立ち上がる。

八郎「ほな 行くで」

武志「うん」

武志は歩き出そうとすると、倒れてしまう。

喜美子が急いでやってくる。
武史のベッドの周りにはカーテンが引かれており、外には八郎と石井真奈がいた。
カーテンの中から大崎先生が出てきて、武志は発熱しており感染症の疑いがあるという。

ベッドの上の武志はマスクをし、ベッドサイドに座っている喜美子、八郎、真奈の3人もみんなマスクをしていた。

(病院に駆けつけた喜美子)

喜美子「あ…」

八郎「おう」

大崎先生「武志君ですが 検査の結果 頭部に異常はありませんでした」
    「しかし微熱もあり 感染症の疑いがあるので しばらく経過を見る必要があります」

石井真奈と八郎・喜美子が見舞う

喜美子、八郎、石井真奈が武志のベッド脇に座っている。

武志「ふう…。アッハハ…」 「こんなんしてたら病人みたいやな」

喜美子「病人や」

武志「病人か」

喜美子「熱あるんやから 寝とき」

武志が真奈に「せっかく来てくれたのに」と謝る。
八郎は「石井さんはまだいて。僕は帰る」と言う。すると喜美子は「ほなな」と八郎に挨拶する。

武志「うん。せっかく来てくれたのに」

八郎「石井さん もうちょっと いてはったら?」 「僕はもう帰るで」

八郎は喜美子を肘で突き、八郎と真奈を2人きりにさせようとする。喜美子はようやくそれに気づく。

喜美子「ああ ほなな」  「うん?」

八郎「行く…」

喜美子「あっ…」 「ほな お母ちゃん 買い物にでも行こうかな」

八郎「ほなな またな」

武志「気ぃ付けてな」

八郎「おう」

喜美子「おう」 「まあ また戻ってくるけどな」

八郎「(小声で)けぇけんねん」

喜美子「(小声で)あっ そうなん…?」

八郎「(小声で)戻ってけえへん」

喜美子「(小声で)あっ そういうこと?」

武志 真奈と二人きり

2人きりになると、真奈は筆談で話し出す。「大丈夫?」そして「逢いたかった」と真奈は書く。
武志は自分が白血病だと真奈に言った。真奈は、「手をつないでもいい?」と書き、2人は手をつないだ。

武志「うん?」

真奈のメモ ”大丈夫?”

武志「アッハハ…」 「そんなん書いて聞かんでも大丈夫やて。熱は微熱やし」

真奈のメモ ”逢いたかった”

武志「なあ…。どこまで病気のこと聞いたん。詳しく聞いた?」 
  「ほな 言うとくな」 
  「白血病や。特効薬が見つからん限り 治すんは難しい病気や」

真奈のメモ ”手 つないでもいい?”

真奈「フフッ…」

武志「フフッ…」

 <なぜ、真奈は筆談するのでしょうか? 武志はしゃべれないわけではないのに・・・?>

武志 通院治療になった

病状はやがて落ち着き 翌週には退院した。今後は2週間に一度の通院治療となり、アパートは引き払い、実家で暮らすことになった。

●川原家・母屋

喜美子「ああ」

武志「ただいま」

八郎「ただいま」

喜美子「お帰り」

武志「掃除してたん?」

喜美子「うん」 「今日の晩ごはん 何がええ?」

武志「カレー」

喜美子「カレー?」

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