エール第60話の無料動画と見逃し放送配信情報!環のパリの物語 <後編>

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プッチーニの「蝶々夫人」、イタリアでの初演が最悪の評価を受ける。

イギリス公演では、キャストを一新して起死回生を狙うことになった。

環に再びチャンスがめぐってくる。  そして、ついに主役の座を射止める。

 嗣人は、個展を開いたが、凡庸だと新聞記事で酷評される。

嗣人は、成功への道を歩み始めた環への嫉妬に苦しみ、ついに禁断の言葉を口にしてしまう。

<幾つかの回想シーンの連続>

(回想)

嗣人「フランスへは?」

環「オペラ歌手になるため 2か月前に来ました」

(回想おわり)

(回想)

嗣人「世界を目指してるんだろ?」

  「一緒に行こう」

(回想おわり)

(回想)

環「日本が舞台のオペラ?」

里子「タイトルは「蝶々夫人」」

(回想おわり)

(回想)

環「よし」

里子「「蝶々夫人」のオーデションに押しかけた?」

(回想おわり)

(回想)

嗣人「僕の絵を気に入ってくれた画商が現れたんだ」

  「個展開けるかもしれない」

環「わ~すごい! すごいわよ!

(回想おわり)

(回想)

環「わ・・私 一次審査 通ったの!」

 「うれしかったの!」

(回想おわり)

●パリ・嗣人と環のアパート部屋

嗣人の待ち望んだ個展が開かれた。

 翌朝、嗣人は新聞を読む。

新聞記事『ただただ凡庸。 すべてがものまね。  若き日本人画家への期待は裏切られた』

嗣人は、新聞に酷評されていた。

秋のある日 イギリスからアダムという男が訪ねてきた。

舞台や展覧会をプロデュースする彼には ある目的があった。

(英語の会話)

アダム「イタリアでの二次審査は残念でした」

   「しかし彼女には才能を感じました」

   「紹介願えますか ミス双浦に」

嗣人「もちろん」

  「環 こちらアダムさん」

  「君を紹介してほしいそうだ」

アダム「はい 環。あなたにお話しがあってきました」

   「あちらで詳しくいいですか?」

嗣人「僕がやるから 行きな」

環「ありがとう」

アダム「カム カム」

利彦「君の奥さん 最近 話題だよ」

嗣人「妻じゃない」

利彦「なら 早く妻にしといた方がいい」

  「どうもプッチーニが目をつけてるらしい」

嗣人「えっ?」

利彦「ほら 例の『蝶々夫人』自信作だったのに 初演 最悪の評価だったろう」

  「起死回生に狙ってんのが日本人の役を日本人でやるってことみたい」

  「あの外国人も それで来たんじゃないの?」

  

嗣人「環」

環「お酒はもう駄目よ」

嗣人「さっきの・・何てったっけ?」

  「あの・・アダムっていう外国人 何の話だったの?」

環「ロンドンでオーデション受けないかって」

嗣人「うん? 何のオーデション?」

環「『蝶々夫人』。オペラハウスの公演はキャストを一新してやるんだって」

 「どう思う?」

嗣人「どう思うって何が?」

環「受けていい?」

嗣人「ああ・・当たり前じゃないか」

  「大きなチャンスだよ」

環「まだ先の話だけど 1か月くらい行かなきゃいけないし 大丈夫かなって」

嗣人「大丈夫って 僕が?」

  「僕の何が心配なの?」

環「ううん・・許してくれるなら行く」

嗣人「結婚してるわけじゃないんだ」

  「許すもへったくれもない」

  「行きたければ行けばいいさ」

環「嗣人」

嗣人「何?」

環「うれしくないの?」

嗣人「あっ・・」

  「うれしいさ・・うれしいに決まってるだろう!」

嗣人は大声で怒鳴るように言葉を返した。

嗣人は部屋で、友人とトランプをしている。

利彦「環さんはロンドン?」

友人「環さんって美人だよな~」

友人「日本人界わいではかなり有名人です」

友人「みんな狙ってるよな」

友人「ハハッ 冗談 冗談」

  「環さんは嗣人にほれてるから」

利彦「お前いいな~」

  「あんな彼女がいて」

友人「俺もあんな彼女 欲しいわ~」

嗣人「もう 環の話はいいよ」

利彦「そもそも 環さんとはどこで知り合ったの?」

嗣人「もういいって!」

 嗣人は話を辞めさせるために怒鳴った。

利彦「何?」

  「どうしたの?」

嗣人「はあ・・悪い」

  「今日はやめよう」

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エール第60話の見どころ・感想

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環 最終審査に残る

●ロンドン・ホテル

環はオペラハウス公演の最終オーデションに残っていた。

里子「探したよ~」

環「あった?」

里子「いよいよ 明日だね」

  「自信は?」

環「ある!」

里子「おっ!」

環「ない」

里子「えっ?」

環「ある!」

里子「はあ?」

環「ない」

里子「フフッ どっちよ」

環「どっちもない」

 「ただ 楽しみなだけ」

里子「3人まで残っただけでもすごいけど」

環「う~ん・・でも ここで負けたら一緒だから」

里子「実はね 私も 昔 バレエで世界 目指してたの」

環「えっ そうだったの?」

里子「二十歳の時 諦めた」

  「差別と体格差がどうしようもなくて」

環「里子ならまだ目指せるよ!」

里子「気休め 言わないで」

環「ご・ごめん」

里子「正直 悔しいの」

  「あなたと私は違う」

  「ごめんごめん。どうでもいいことだ」

  「今 あなたの前にはオペラハウスがあるの」

  「それをつかみ取る」

  「それだけに集中して」

  「ねっ?」

環「里子・・」

 「いろいろ ありがとう」

里子「世界をギャフンと言わせて」

●パリ・カフェ

嗣人はカフェでお客のスケッチをしていた。

マスターがやってきた。

(フランス語の会話)

フィリップ「座るよ」

     「君は画家なの?」

嗣人「はい」

フィリップ「僕も昔 画家を目指していたんだ」

     「もしよかったら このカフェで個展を開かない?」

嗣人「えっ?」

フィリップ「君さえよければ!」

環 最終審査に合格 嗣人の嫉妬

●パリ・嗣人と環のアパート部屋

嗣人「お帰り」

環「ただいま・・ 今 逆だけど」

嗣人「どうだった?」 

環は両手で顔を覆った。

嗣人「またチャンスはあるよ」

環「違うの・・。合格したの」

 「私・・オペラハウスに立つ」

嗣人「フフフフ」

環「どうしたの?」

嗣人「アハハ・・フフフフ・・」

環「嗣人さん?」

嗣人「傑作だ! 俺が・・街のカフェで個展をやらないかって言われていい気分になってる時に 

   君はオペラハウスだ」

  「バカみたいだ・・。何を喜んでるんだ!」

  「俺と君の何が違うんだ?」

  「俺は・・」

環「やめて!」

 「やめて・・やめて!」

嗣人「くそ」

  「くそ くそ・・」

環「嗣人 しっかりして!」

 「あなたには才能がある!」

嗣人「うわべの言葉なんかいらない!」 

環「本当に思ってる!」

 「心底思ってる!」

嗣人「どうして分からないんだ・・」

  「その優しさが人を苦しめるのに!」

  「どうして・・どうして・・」

嗣人はすすり泣く。

嗣人「君の・・失敗を願ってる」

  「どんなに喜ぼうとしても 心の底から嫉妬があふれてくる」

  「俺は・・君といる俺が嫌いだ。君といると・・俺はどんどん いやなやつになる」

  「俺は・・君という光の影でいるのは・・耐えられない」

  「環。歌を・歌を諦めてくれ・・」

  「君を愛してる」

  「頼む・・頼む・・」

(すすり泣き)

●パリ・カフェ

(フランス語の会話)

フィリップ「おめでとう!」

環「あったかい」

フィリップ「どうするんだい?」

環「私は光でいたい」

 「傲慢ですか?」

フィリップ「自分に嘘をつくことが最大の罪です」

     「それでいい。それが君の人生だ」

環の『蝶々夫人』成功する

●パリ・カフェ

新聞記事『蝶々夫人が環によってよみがえる。オペラハウスに続きニューヨーク公演も成功!』

(フランス語の会話)

ピエール「この絵を譲ってもらえないか?」

フィリップ「批評家のピエールだ」

嗣人「その絵はだめです」

ピエール「他は凡庸だが この絵だけは素晴らしい」

嗣人「ありがとう」

  「でもその絵はだめです」

ピエール「そう残念だ」

    「僕は君のことをこき下ろしたが この絵を描けるならまだ将来はあると思うが」

嗣人「では無理です」

  「もうそんな女性にはめぐり逢えませんから」

ピエール「そう・・残念だ」

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