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エール第3話の見逃し配信動画の無料視聴方法やあらすじを紹介します!
古山裕一は福島信夫小学校の4年生。
藤堂先生が赴任早々に、体罰教師の新田から裕一を救った。
藤堂は裕一に「僕と君、同じ顔してるか?」 「同じ顔か?」
「歩く速さも違う。話し方も違う」 「違いを気にするな」と話をした。
そして町を挙げての運動会当日、徒競走で裕一は転んでしまう。
それを励ますかのようにハーモニカ部の演奏が始まった。
裕一が感じた初めての自分へのエールだった。
大正八年 世の中は第一次世界大戦の軍需品輸出によって好景気となっていました。
大正デモクラシーの流れに乗って自由で開放的な文化が花開き その新しい空気は地方の町まで広がり始めていました。
●呉服屋「喜多一」居間
裕一は、朝食どきもレコードをかけて、蓄音機の方を向いて座っていた。
(威風堂々のレコードの音)
三郎「朝からやめろ。飯がまずい」
裕一「あっ ごめん」
タイトルロール
三郎「お代わり」
まさ「はい」
三郎「裕一」 「運動会 いつだ?」
裕一「えっと…」
三郎「安心しろ」 「おめえ 俺の息子だ」
「まあ…去年までは その~あれだったけど」 「今年は速ぐ走れる」
「俺も10歳越えたら急に速ぐなった」
まさ「そんな話初めて聞きましたけど」
「『三郎は運動はからっきしだった』って亡くなったお義母様がおっしゃってましたけど」
三郎「おめえ」 「何言ってんだ」
まさ「そういえば運動会 今年は兄さんも来るって」
●通学路の林の中
運動会が近づくと思い知らされます。世の中の人間は主役とそれ以外に分かれると。
(児童たちのけんかの声)
この野郎!
あっ!
くそっ! んっ! ふざけんな!
この野郎!
ああっ!
んっ!
けんかをしていたのは乃木大将だった。
裕一は思わず、呟く。
裕一「乃木大将…」
くそっ 覚えてろよ!
子どもたちの世界の主役は いつだって強い男です。
木陰で見ていた別の男の子が、同じくけんかを見ていた裕一に声をかけた。
久志「何が面白いのかね?」
この子は佐藤久志。県会議員の息子で転校してきたばかりでした。
久志「けんかなんて どっちも痛いだけでしょ?」 「不合理だよ」
裕一「で…でも…やっぱし」 「男は強い方が」
久志「フッ」 「今はデモクラシーの時代ですよ」 「子どもだな」
この一風変わった子が終生の友になるとは この時 夢にも思っていませんでした。
●福島信夫小学校・教室
騎馬戦が始まろうとしていた。
新田「いいか 死ぬ気でやれ」 「いくぞ~」 「よ~い…。始め!」
(笛の音)
児童たち「オ~!」
太郎「あっ」
裕一の騎馬が戦う前から崩れる。
新田「おい 何やってんだ!」 「まだ始まってもいねえ」
武志「こいつが駄目なんです」 「いっつもすぐ崩れる」
史郎「この づくだれが!」
新田「古山」 「立て!」 「立て!」
●福島信夫小学校・講堂
裕一は体育の先生に怒られている。
新田「そんなことだから どもってんだ」 「いてえのか?」
裕一「さ…さっき…」 「人が…」
新田「人のせいにすんな」 「気合いが足りねえから いてえんだ」
裕一「気合いと痛さは 関係…」
新田「口答えすんな」 「歯 食いしばれ」
別の先生がやって来た。
藤堂「よしましょうよ 先生」
新田「何だ?」
藤堂「言葉の詰まりは本人の気合いの問題じゃない」
新田「新入りは引っ込んでろ」
「まあ いいわ」 「とにかく気合い入れろ」 「分がったな?」
体育の先生は出ていく。
藤堂「君 名前は?」
裕一「こ…こ」 「こ こ…」
藤堂「落ち着きなさい」 「深呼吸して」
(深呼吸する音)
藤堂「僕と君 同じ顔してるか?」 「同じ顔か?」
裕一「ち…違うと思います」
藤堂「そうだ。歩く速さも違う」 「話し方も違う」
「違いを気にするな」
裕一「はい」
藤堂「うん」 「ところで 君は何が得意だ?」
裕一「えっ?」 「な…何も…何もないです」
藤堂「何もないか」 「まっ そのうち見つかるさ」
何か 自分の周りに新しい風が吹いた気がしました。
●福島信夫小学校・職員室
教師「この学校はのんびりしてっからね」
藤堂「ああ…」
「ところで この学校には ハーモニカ部があると聞いたんですが」
教師「ええ ありますよ」
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エール第3話の見どころ・感想
「スカーレット」戸田恵梨香さんから「エール」窪田正孝さんへの引き継ぎ
先日行われた朝ドラバトンタッチセレモニーの様子です♪
スカーレットは明日最終回!お見逃しなく#朝ドラエール #スカーレット #窪田正孝 #戸田恵梨香https://t.co/iJucwsKYsD— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) 2020年3月27日
古山裕一のモデルとなった古関裕而とはどんな人?
かけっこ 早く走る秘訣?
●越後屋米穀店前
善治「かけっこね~」
三郎「まあ 毎回 びりっげづなら 嫌にもなるわな」 「うん」
善治「そういや いいこと聞きましたよ」
三郎「えっ?」
善治「あれ」 「コツがあるらしいです」
三郎「どんな?」
善治「手 振るんです」
三郎「はあ?」
善治「手」
呉服屋「喜多一」 商売の様子
●呉服屋「喜多一」店内
大河原「これは」 「あの~一流の職人の手によるもんでして」
「いや これは もうよそではとてもじゃないけど…」 「うん」
客「お高いわ~」 「またにしとぎます」
大河原「あっ」 「いやいや そこはちゃんと勉強させて頂いて…」
客「またない」
大河原「あ~そうですか…」
「はい お帰りだよ」 「あ~どうも どうも」 「ありがとうございました」
及川「どうも」 「ありがとうございました」
(ため息)
桑田「売れませんね~」
大河原「いぐら好景気だからっつって」
「いい絹そろえ過ぎなんだよ」
桑田「どんぶり勘定だからな~」 「旦那さんは」
大河原「はあ…」 「先代とはえらい違いだな」
●越後屋米穀店前
善治「速ぐ」
三郎「もっとか?」「おっ お帰り!」
善治「坊ちゃん」 「明日 頑張ってね」
「じゃあ 旦那 おら この辺で」
三郎「ああ」 「うう~!」
善治「すまねえ」
三郎「おう」
裕一「魚治さん いい人だね」
三郎「ああ」 「魚はいまひとつだが 話は面白え」
「たた…親父に比べて 息子はな…」
裕一「魚治さん 子ども いんの?」
三郎「知らねえのか?」 「乃木大将ってあだ名のあれだ」
回想鉄男「悔しいことを笑ってごまかすな」 「この づぐだれが!」
三郎「よ~し いいこと聞いた」 「今日は特訓すっぞ!」
あの 気のいいおじさんと乃木大将が親子…。 少し意外な感じがしました。
三郎「おい 何してんだ?」
●呉服屋「喜多一」居間
レコードがかかっている。
三郎「速ぐ走るには 手を動かすんだ」
「浩二に負けてんじゃねえか!」 「もっと速ぐ!」
「どうした?」
裕一「いや…何も」
三郎「よし…」 「ほら こうだ!」
「そうだ!」
「速え! 速え~!」
運動会
●福島信夫小学校・校庭
当時の運動会は 町を挙げてのイベントでした。
教師「よ~い…」
(太鼓の音)
(声援)
太郎「イエ~イ」 「取った~!」
三郎「いげ~!」 「おい いげ~!」 「いげ おら!」
「いげ~!」 「いげ! いげ… いげ~!」
教師「よ~い…」
(太鼓の音)
棒倒しが始まった。
(声援)
三郎「よ~し いげ!」 「ほら 頑張れ!」
(声援)
教頭「乃木大将の一人舞台ですな」
藤堂「えっ?」
教頭「村野鉄男ですよ」 「学校一の悪童です」
藤堂先生は女子児童に声をかけた。
藤堂「おい…」
ハーモニカ部の励まし演奏
教師「続いでの競技は 4年生による徒競走です」
三郎「そろそろ 裕一が…」
まさ「そうよ」 「はい 応援しましょう」
まさは応援用の日の丸の小旗を三郎に手渡した。
三郎「おお…」
新田「よ~い…」
(笛の音)
(声援)
藤堂先生はゴールの脇で、ハーモニカ部の女子児童達に話をしていた。
藤堂「西洋では 競技と競技の間に 音楽とか演奏するんだ」
「『ハーモニカ部 ここにあり』って驚かしてやろう」
女子児童「興味持ってもらって 部員増えっといいですね」
女子児童「だな!」
女子児童「だな!」
(笛の音)
(声援)
三郎「いげ いげ!」
(太鼓の音)
裕一が走る番になった。
新田「よ~い…」
(笛の音)
(声援)
まさ「裕一!」
三郎「ぎばっと速ぐ!」 「ぎばっと!」
「頑張れ!裕一!」 「頑張れ 裕一!」
まさ「頑張れ~!」 「頑張れ~!」
裕一はかけっこの途中で転んでしまう。
裕一「うっ…」
三郎「裕一!?」 「立て!」
観客「こけた こけた!」
(笑い声)
まさ「裕一!」
三郎「当て!」
まさ「立てる?」
三郎「頑張れ 裕一!」
裕一「あっ…」
(笑い声)
三郎「あと ちっとだ」 「裕一!」
(笑い声)
その時でした。
(ハーモニカ部の演奏)
裕一は立ち上がって、ハーモニカ部が演奏をしているゴールに向かって歩き始めた。
三郎「頑張れ!頑張れ!」 「頑張れ 裕一!」 「頑張れ! 裕一!」
「裕一! 頑張れ!」 「頑張れ! 頑張れ 裕一!」
「裕一 頑張れ! 頑張れ!」 「もうちっとだ! もうちっとだ 頑張れ!」
(声援)
(拍手と歓声)
藤堂先生はゴールで裕一を抱き留める。
藤堂「よく頑張ったな!」
観客「頑張った!」
観客「よく頑張った!」
(拍手)
乃木大将や久志もその様子を見ていた。
それは生まれて初めて聞く 自分へ向けられたエールでした。
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