エール第5話の無料動画と見逃し放送配信情報! 裕一の音楽の才能

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裕一の担任の藤堂先生が「喜多一」に訪ねてきた。

父、三郎は押し売りと勘違いして、追い払おうとする。

藤堂先生は、裕一の音楽の才能のことを三郎まさ夫婦に話をしようとやってきたのだった。

●呉服屋「喜多一」店内

桑田「おっ!」 「お客さんかな?」 「いらっしゃ…」

三郎「バカ」 「あの恰好」 「うちの絹買う人間に見えっか?」

桑田「ああ…」

三郎「おおかた 怪しいもん売りに来た輩だ」

桑田「ああ…」

三郎「俺が追っ払ってやっから」

藤堂「あの~…」

三郎「高いよ~」 「うちは」

藤堂「えっ?」

三郎「そちらの手が出るようなもんは置いでねえがら…」
「よそ行って…」 「よそさ…」

藤堂「古山裕一君の家は こちらで間違いないですか?」

三郎「誰?」 「あんた」

●呉服屋「喜多一」居間

まさ「この人 おっちょこちゃいなんです」

三郎「人を見かけで判断しちゃいけねえな」

まさ「バカ!」 「それが失礼なの」

三郎「あ~そうか」

まさ「あの…」 「あの子 まだ帰ってきてないのですが」

藤堂「いえ いなくても」 「ともかく ご両親に伝えたくて」
「裕一君の才能についてです」

三郎「才能?」 「あっ…何だ」 「てっきり言葉のことかと」

藤堂先生は蓄音機について尋ねた。

藤堂「いつごろから あるのですか?」

まさ「弟の浩二が生まれた日に この人が買ってきたんです」
「裕一が生まれた時には 使いもしないレジスター買ってきて…」

回想三郎「これで商売頑張っぞ!」
「いてっ!」 「いててて」 「いてて…」

まさ「毎度毎度 お産の最中に…意味が分かりません」

藤堂「いや…すばらしい行いでした」 「お父さん」

2人「へっ?」

藤堂「裕一君には 類いまれな音楽の才能があります」
「間違いありません」 「蓄音機はすばらしい買い物でした」

三郎「へ…へえ~」 「そ…そうですか!」
「ほれみろ!」 「意味分からねえとか言いやがって」
「あっ 先生 一曲どうですか?」 「何がいいです?」

藤堂「あっ…」

三郎「浪曲?」 「民謡?」 「西洋音楽もありますよ」

裕一が帰ってくる。

裕一「ただいま!」

三郎「おっ」」 「お帰り」

まさ「お帰り」

裕一「あっ」 「あれ?」 「せ…先生 どうしたの?」

藤堂「古山」 「前に聞いたのよな?」 「得意なものは何かって」

裕一「はい」

藤堂「見つかったんじゃないか?」

裕一「えっ?」

藤堂「人より ほんの少し努力するのがつらくなくて ほんの少し簡単にできること」
「それがお前の得意なもんだ」
「それが見つかれば しがみつけ」 「必ず道は開く」

裕一「はい!」

夜、裕一の枕元に五線紙がちらばっている。

裕一は眠っていた。

まさが裕一の部屋に入って来て、布団を直す。

まさ「あなた?」

三郎「うれしいもんだな」 「初めてだな」
「あいづが褒められたの」 「飲むか? 今夜は」

まさ「はい」

●福島信夫小学校・教室

<ナレーション>

裕一の学校生活は一変しました。

裕一「よし…」

オルガン♪「ながるるみづは」

<ナレーション>

裕一の才能は 学校中のうわさとなり 放課後には自分の詩に曲をつけてくれと生徒が集まるようになりました。
調子に乗った…いや 気分の乗った裕一は藤堂先生の勧めでハーモニカ部にも入りました。

●帰り道の林の中

ハーモニカを吹きながら、裕一が歩いている。

裕一「君…いつも突然いるね」

久志「存在感はあるのに気配を消すのは得意なんだ」 「伝わらないならいいや」
「君 気をつけろよ」 「急に人気者になったからな 妬むやつはいるぜ」
「俺には分かる」 「俺もいろいろ妬まれてきたから」

裕一「家柄とか…お…お金持ちのこととか?」

久志「家のことばかりじゃない」 「俺自身もさ」

裕一「えっ?」 「君の何を?」

久志「伝わらないなら いい」

道の脇の家の外で、鉄男が男から殴られていた。

男「ふざんじゃねえ!」

(殴る音)

男「この前 おめえから買った魚 腐ってたぞ!」

鉄男「すいません」

女「ちょっと やめなって!」

男「んっ!」 「父っつぁんに よ~く言っとけ」
「今度 あんなもん売りやがったら ただじゃおかねえって!」

女「子ども相手に…もういいじゃねえか!」 「ほら…」

男「んっ…分かってる!」

裕一は鉄男と目が合った。

裕一「やあ」

鉄男を弟に声をかけ、立ち去る。

鉄男「典男」 「行くぞ」

典男「うん」

久志「『やあ』は まずいんじゃね?」

裕一「つ…つい…」

久志は、本が落ちているのに気が付く。

久志「あれ?」
「それ大将の?」
「彼 学校やめるってうわさだ」

裕一「えっ?」 「これ どうしよう」

久志「きっと 大事な本だよ」

裕一「そうだ…」 「き… 君 返しといてくんない?」

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エール第5話の見どころ・感想

「スカーレット」戸田恵梨香さんから「エール」窪田正孝さんへの引き継ぎ

古山裕一のモデルとなった古関裕而とはどんな人?

前回のお話はこちら

エールNHK公式サイトはこちら

三郎は、最近、魚やの魚治の顔を見ないのを気にしていた。

●呉服屋「喜多一」店内

三郎「いや~最近 来ねえな」
「何やってんだべな あの野郎」

大河原「えっ 魚治ですか?」

三郎「ああ」

大河原「まあ もともと やる気ねえからな」 「あそこは」
「それより旦那さん ちっといいですか?」

三郎「うん」

<ナレーション>

第一次世界大戦も終わり 各国が国力を回復するにつれ 日本は急激な不況に襲われていました。

三郎が銀行に融資を頼む

大河原「あっという間に半値以下」
「これでは工場潰れても当たり前です」

(ため息)

大河原「とりあえず」 「うちも当座 これ しのがないと」

三郎「天下の喜多一が借金しろっつうのか!?」

大河原「いやいや…」
「だって貸してくれっとこがあっかどうかも…」

三郎「おめえらは心配すんな!」 「なんとかする!」

三郎は銀行員に頼んでいる。

三郎「何で分かんねえんだ」 「こんだけ言ってんのに!」
「おめえ それでも人間か!?」
「お願えします! このとおりだ」
「喜多一を…喜多一を救って下せえ」 「頼むから!」

銀行員は帰って行く。

大河原「駄目だったか…」

桑田「旦那も珍しく頑張ったんすがね…」

大河原「3代100年続いた喜多一も いよいよ終わりか」

及川「えっ…そんなまずいんですか?」

●呉服屋「喜多一」応接室

三郎「お義兄さんに融資を頼もうと思う」

まさ「そう…」 「それしか もう…手はないの?」

三郎「すまねえ…」

まさ「頼むのなら その前に あなたにお伝えしとかなければいけないことがあります」
「裕一と浩二に関することです」

三郎は座敷にあおむけに寝て、考えていた。

三郎は頭を抱えて、しかめっ面をする。

裕一 三郎に妹尾楽譜を買ってもらう

●吹島商店街

裕一と三郎は楽器店の前にいた。

裕一「いいの?」

三郎「ああ」 「好きなだけ買え」 「楽譜の1枚や2枚」

裕一「ありがとう!」 「でも どうして?」

三郎「いいんだよ」 「男は買う時は買うんだ」 「パ~っと」

裕一「やった~!」

三郎「ハハハ…」

<ナレーション>

妹尾楽譜は竹下夢二の表紙も相まって音楽家垂涎の楽譜でした。とても高価な買い物だったのです。

三郎「裕一」 「先に帰れ」

裕一「えっ?」 「どっか行ぐの?」

三郎「うん」 「ちっと一杯引っ掛けてくる」 「なっ?」

裕一「分かった」

三郎「ああ」

鉄男が裕一を助ける

裕一は楽譜を嬉しそうに眺めて歩いていると、悪童がやってきた。

太郎「何かいいもん 買ってもらったみてえだな」
「見せろよ」
「よこせ!」

史郎「待て!」

太郎「よこせ!」
「待て!」

史郎「裕一…」
「待て~!」

太郎「よこせ!」 「よこせ!」

太郎と史郎は、裕一から楽譜を奪い取った。

裕一「返せ!」

太郎「何回言ったら分かんだ」 「音楽なんて おなごのするもんだ」

裕一「か…返せ!」

太郎「か…返せ!」

(笑い声)

太郎「今日は威勢がいいな」

裕一はにらみつけた。

太郎「おっ やんのが?」
「来いよ」  「早く来いよ」

裕一「おりゃ~!」

裕一は太郎に組みかかった。

太郎「おりゃ!」

裕一は太郎に投げられた。

裕一「うっ…」

太郎「ハハハ!」

太郎「いいが?」 「もう学校で曲作るのはなしだ」

裕一「嫌だ!」 「返せ!」

太郎「そがに これだ大事か?」 「なら こうして…」

太郎は楽譜を破こうとする。

その様子をお堂の縁側で本を読んでいた鉄男が見ていた。

鉄男「やめろ」

太郎「で…でも…こいつ…」 「調子に乗ってて…懲らしめねえと…」

鉄男は太郎から楽譜を取り上げた。

鉄男「帰れ」

太郎「はい…」 「行くぞ」

史郎「うん」

太郎と史郎は走り去っていく。

鉄男は裕一に楽譜を返した。

裕一「どうして?」

鉄男「初めて本気で声出したな」

裕一「えっ?」

鉄男「勘違いすんな」 「その声に免じて 助けてやっただけだ」

●魚屋「魚治」前

裕一は、先日、鉄男が落としていった本を返そうと、鉄男の家を探していた。

裕一「た…確か…この辺…」

男のどなり声が聞こえてくる。

鉄男は、父、善治から怒られていた。

善治「ふざけんなよ!」

(殴る音)

善治「親に口答えなんか 100年早えわ!」
「もっと稼げ!」 「稼ぐまで買帰ってくんな!」

<ナレーション>

魚治さんの見たこともない顔でした。

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