エール第7話の無料動画と見逃し放送配信情報! 「やらずに後悔するより やって後悔した方がいい」

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大正12年、愛知・豊橋で、音は生意気に?  すくすくと自由に育って11歳になっていた。

音は、学芸会の出し物を多数決で「竹取物語」に変更させ、自分が主役のかぐや姫に選ばれるはずだった。

が、端役になり、落ち込む。

そんな時、音は教会で世界的なオペラ歌手・双浦環の歌声を聞く。

・大正九年 福島・川俣

<ナレーション>

この子は関内音。お父さんの仕事について福島の川俣を訪ねていました。

音は父、安隆と川べりのお茶屋で串団子を食べていた。

安隆「これはどうだ?」 「お父さんスペシャルだ」

音「あっ」 「これ いい!」

安隆「あ~ん」

音「あ~お父さ~ん」

安隆「ハハハッ」 「いかん」

<ナレーション>

大好きなおだんごを楽しむ前に 実は教会で…。

(回想:川俣の教会)

聖歌隊が讃美歌を歌っている。

歌声

(拍手)

音「私も歌いたい」

安隆「えっ あそこでか?」 「よし 行っといで」

安隆「自分で行きなさい 音」 「フフフ…大丈夫」
「なんとかなるから」
「ほら」

♪「われらの よわきを知りて あわれむ」
「なやみ かなしみに」

<ナレーション>

その時 運命の人 裕一も教会にいました。

♪『いのりにこたえて いたわり たまらん』

<ナレーション>

後に この2人が夫婦になろうとは 誰も知る由もありません。

(回想おわり)

音「初めは恥ずかしかったけど」 「やってよかった!

安隆「うん」
「お父さん 思うんだ」 「やらずに後悔するより やって後悔した方がいいってな」
「さっき 音のおかげで教会のみんなが元気になっただら」 「すごいわ~音」

音「そいじゃあ ご褒美にもう一本!」

安隆「う~ん…」 「今日は特別だ!」

タイトルロール

大正十二年 愛知・豊橋

●関内家・子ども部屋

音は姉の吟と雑誌の取り合いをしていた。

吟「あたしんでしょ」 「返して!」

音「いいじゃん」 「減るもんじゃないんだし!」

吟「やだ!」 「あたしだって まだ読んでないもん!」

音「あっ!」

吟「もう!」 「自分で買えばいいじゃん!」

音「同じもんが2冊あったって しょうがないじゃん」

末の妹の梅がひとりで呟く。

梅「そりゃそうだ」

吟「そもそも これはおしゃれな雑誌」
「あんたみたいな子どもにはまだ早い」

音「もう11歳だもん!」

吟「100年早い!」

音「100年たったら111歳じゃん」

梅「確かに」

光子「ごはんよ!」 「はよ 下りてらっしゃい」

梅はふたりの姉、吟と音に、今読んでいる芥川龍之介の小説を見せた。

梅「あんねえ」 「2人とも こういうもんでも読んだら?」

音「取った!」

吟「ちょっと」 「年功序列って言葉知らんの!?」

音「何それ…」

安隆は新聞記事のタイトルを呟く。

安隆「『元始 女性は太陽であった』か。うちの太陽はやかましいのん」
「フフフ」

光子「全く」 「毎日毎日…」

音「見たら返すって!」

●関内家・居間

安隆「主よ この食卓を祝したまえ」 「アーメン」

一同「アーメン」

安隆「よし 食べようか」 「頂きま~す」

3人「頂きま~す!」

<ナレーション>

音の父 安隆は元陸軍の獣医です。馬を診る医者だったせいか 馬のように優しい人でした。
今は職人を抱え 陸軍に馬具 つまり乗馬の道具を卸す仕事をしています。

●関内馬具店

安隆「なるほど」 「どうかや?」

職人「あっ」 「はい」 「やってみます」

安隆「頼んだぞ」

職人「はい」

音「行ってきます」

<ナレーション>

穏やかな父の影響か 音は生意気に…。

(せきばらい)

<ナレーション>

もとい すくすくと自由に育ちました。

音は行きがけに、作業場を覗いていた。

職人の岩城がやって来た。

岩城「こら!」 「ここは女 子どもが入っていい場所じゃねえずら」

<ナレーション>

職人頭の岩城。音の天敵です。

音「はい!」

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エール第7話の見どころ・感想

古山裕一のモデルとなった古関裕而とはどんな人?

前回のお話はこちら

エールNHK公式サイトはこちら

●通学路

<ナレーション>

音は「女 子ども」という言葉が大嫌いでした。

音「『男 子ども』って 誰も言わんのに」

<ナレーション>

大正デモクラシー華やかなりし頃とはいえ まだまだ封建的な風土が残っていたのです。

学芸会の演目

●小学校・教室

熊谷「最高学年恒例の学芸会が来月行われる」
「ご父兄もお見えになる大切な行事だで 一生懸命取り組むように」

児童たち「はい!」

熊谷「その演目であるが 職員会議において 1組は「桃太郎」2組は「猿蟹合戦」に決まった」
「で 我が組であるが…」

音「熊谷先生!」

熊谷「また お前か」

音「あたしたちの演目 多数決で決めるのは どうですか?」

熊谷「多数決?」

音「我が組は ただ一つの女子の組です」
「女子が輝ける出し物をやった方がいいと思います」

熊谷「いや ほいだがな」 「もう職員会議で『浦島太郎』って決めたで」

児童たち「ええ~っ…」

音「あたし 女子の組の過去の出し物をちょっと調べたんです」
「『かさじぞう』 『はなさかじいさん』 『おむすびころりん』
『したきりすずめ』 『こぶとりじいさん』」
「ほとんど おじいさんの話です」 「ひどくないですか?」

熊谷「『浦島太郎』は若い男が主人公だぞ」

音「最後はおじいさんです」

熊谷「竜宮の娘がいっぱい出るぞ」

音「先生!」 「出し物をすんのは あたしら」
「あたしたちに決めさせてもらえませんか?」

児童「賛成!」

児童「賛成!」

児童「賛成!」

熊谷「分かった 分かった」
「ほいじゃあ 何がいいだ?」

音「先生…とっておきのがあります」 「女性が主役の物語」

音の担任の熊谷は、放課後、教室で教頭と話をしている。

小岩井教頭「デモクラシーというやつかや?」
「最近の子どもは変に知恵があっていけませんな~」

熊谷「すいません」
「教頭」

小岩井教頭「誰が言いだしたんですか?」 「これ」

●団子屋

関内家の一家5人は団子屋で団子を食べていた。

音「投票結果が出た時の先生の顔!」 「見せたかった~」

吟「どんな顔?」

音「こんな顔」

(笑い声)

<ナレーション>

関内家では 毎週木曜日 銭湯に行き だんご屋に立ち寄るのが習わしでした。

音「お父さん」 「やって」

安隆「こんな顔」

(笑い声)

吟「あの堅物先生をやっつけるなんて」 「さすが音!」

光子「吟」 「いいかげんにしなさい」

音「お父さん お母さん」 「学芸会 見に来るでしょ?」

安隆「ああ!」 「絶対行く」

吟「そんで」 「あんた 何やるか決まったの?」

音「うん」 「多分 かぐや姫」

光子「ええっ?」

吟「本当?」

安隆「お~!」

音「だって 友達みんな『音しかおらん』って」 「選ばれると思う」

吟「あんたに あんな おしとやかな役ができるわけないじゃん」

音「できるもん!」 「みたらし もう一本!」

光子「ほほっ」

梅「かぐや姫 太っとったら まずいんじゃない?」

音「…は」 「やめた」

(笑い声)

音の配役

●関内家・琴がある部屋

夜、音は満月を見ていた。

梅「ちゃんと読んどった方がいいよ」 「主役やるんなら」

妹の梅が、「竹取物語」の本を差し出した。

音「ありがとう!」

●関内馬具店

光子「ご苦労さま」 「お菓子 置いときますね」

安隆「みつ」
「音 忘れとらんか?」 「今日」

光子「はあ…」 「それがね…」

●城址公園

安隆「音!」
「ハア…ハア…」
「どうした?」 「何かあったのか?」

音「選ばれんかった…」 「かぐや姫」 「先生が勝手に決めた」

安隆「うん…」 「で 音は何役だ?」

音「おじいさん その2」

安隆「おじいさん その2?」
「おじいさん…」 「フフフフ」

音「ひどい!」

安隆「ハハッ」 「ごめん ごめん」

音「学校のみんなも あたしがいいて言ってくれたんだよ」
「だから…」

音はかぐや姫のセリフを言う。

音「『今から私の言う世にも珍しい宝物を持ってきた人のところへお嫁に行きます』
『あなたは仏の御石の鉢を』 『そちらのあなたは蓬莱山にある玉の枝を』」

父、安隆が拍手をする。

安隆「フフッ」

音「せっかく 梅がくれた『竹取物語』」 「一生懸命読んだのに」

安隆「おじいさんの役は嫌か?」

音「嫌だよ!」
「だって『これはなんとかわいい子じゃ』って それだけだよ セリフ」
「それ かぐや姫 関係ないじゃん」 「桃太郎でも使えるよ」

安隆「フフッ」 「そうだな」
「ほいでも 音がかぐや姫だったら おじいさん役は誰かほかの人がやるんだよな?」
「その人が嫌々演じとったら どう思う?」

音「『ちゃんとして』って思う」

安隆「だろ?」 「人にはみんな役割がある」
「誰もが主役をやれるわけじゃない」
「だけど主役だけでも お芝居はできん」
「必ずそれを支える人がいるんだ」

音「そんでも…」 「あたしは…」

安隆「今回は残念だった」
「だけど 何の役だろうと お父さん 楽しみだよ」

音「うそばっか」

安隆「本当」

(笑い声)

安隆「あっ…」
「はっ!」 「もうこんな時間だ!」
「ほら」

音「あ~!」

安隆「あ~!」

音と安隆は駆け出していく。

音 オペラ歌手 双浦環に出会う

<ナレーション>

音は教会で琴の演奏をする予定だったのです。

安隆「ほら」 「頑張れ 頑張れ!」
「もう着いたで」
「よいしょ…」

●教会

<ナレーション>

駆け込んだその時でした。そこにいたのは 世界的なオペラ歌手 双浦環でした。

(双浦環の歌唱)

音は目を輝かせて、その歌声を聴く。

<ナレーション>

それは 生涯忘れることのない瞬間でした。

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