エール第112話の無料動画と見逃し放送配信情報！華「お見合いって、興味あるかしら？」

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ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の劇中歌「杣人(そまびと)の歌」をヒントに生まれた「イヨマンテの夜」。
難しい曲ですが、久志が力強く歌い上げ、ヒット曲になりました。#朝ドラエール#山崎育三郎 pic.twitter.com/wFQ675JteJ

— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) November 16, 2020

音　華へ「恋。しましょう」

華が働き始めて3年が経っていた。

華が仕事から帰ってきて、居間で音と話をする。

音が「どう？　仕事は」と聞いた。

華は「相変わらずの毎日」

華は、「やりがいはあるよ」

「患者さんが元気でいると嬉しいし、感謝されると、私も元気出るし」

「ただね。毎日、病院との往復だけだし」と話した。

音は「潤いが足りないのね」

「恋。しましょう」と言った。

華が「出会いもないし、時間もないよ」と答えると、

音は、「そんなこと言ってたら、何もないでしょう」

「もう25歳なんだから」と言う。

華は「まだ24歳です」

「私は看護の仕事が好き」「以上」と言って席を立った。

音は「そうですか。頑張ってくださいね」と言った。

　　当時、初婚の平均年齢は23歳だった。

多忙の裕一

『君の名は』が終わっても、裕一は多忙を極めていた。

　もともとの机では、池田とのラジオドラマの音楽を作り、

別の机では歌謡曲を書き、もうひとつの机では、映画の主題歌や劇伴を書き、

さらに全国から依頼の絶えない校歌や社歌などを合間にこなし、

なお、週１回のラジオドラマの演奏も怠らない。

しかもこの時期生まれた曲は、どれも名曲ぞろいだった。

映画用に書き下ろした『君の名は』

沖縄の戦禍を描いた『ひめゆりの塔』の主題歌

歌謡曲では『長崎の雨』

極め付きのヒット曲は『イヨマンテの夜』

『イヨマンテの夜』がヒットするまで

　この曲の成り立ちは面白かった。

池田と裕一は、『鐘の鳴る丘』を作っていた頃、劇中、山奥で木材を切る杣人が

歌いながら、少年院の傍を通るシーンの相談をしていた。

歌い手を決めるのに、

池田「迫力と美しさが同居している人がいいんだよな」と言った。

裕一は「だったら、あいつしかいない」と言って、

佐藤久志を推薦した。

　高らかに、久志が歌った一年後、

この独特なメロディーをわずかな放送で終わらせるのが惜しくなった裕一に

「今度やる単発ドラマ。アイヌを題材にしようかと思ってんだけどな」という池田に

裕一「覚えてますか『鐘の鳴る丘』の杣人のメロディー」

「あのメロディーをアイヌの人々で描くんですよ！」

池田「アイヌの曲は一曲もないからな」

「おもしろいな！」

こうして『イヨマンテの夜』は生まれた。

　コロンブスレコードではディレクターの杉山は、

杉山「しかし、こんな難しい曲。売れっこありませんよ」

「リズムが16府音符と8府音符の2拍子系なのに、メロディーは3連音符がつづく」

「ふん。昔の悪い癖が出ましたね」「古山先生」

と見捨てられ、1枚のポスターも作られず、ひっそりと発売された。

しかし、久志が「俺は諦めない」と

どこでもこの曲を「歌う」と誓い、頑張った結果、

のど自慢の全国大会に出場する男性のほとんどが、この曲で喉を競い合った。

池田　「舞台をやる」

　ある日、池田が古山家にやってきた。

裕一は「今日はどうされたんですか？　急に？」と聞くと、

池田は暫しの後、「ラジオドラマ。もうやめる」と言った。

裕一が「えっ」とびっくりした顔をしていると、

池田は「次は舞台をやる！」

「どうだ。一緒にやらないか？」と言った。

裕一は居間で音に話をしていた。

音は池田からお土産にもらったワッフルを食べていた。

音「すごい！」

裕一「だよね。そうだよね」

「池田さんがね」「芝居だけじゃなくて、オペラやミュージカルも、考えてるって！」

「とうとう。念願がかなう！」と言って、喜びを体で表現した。

音「裕一さんのオペラ。早く聞きたい」

裕一は「まあでもね。どうなるかさぁ。まだ、わかんないけどさ」と話す。

「ふたりなら大丈夫です」という音に、

裕一は「音も手伝ってよ」と言った。

「曲を提出する前にさ。音が試しに歌ってみる」

「そしたら、舞台でどんな感じになるか、想像できるかも」

音「嬉しい。やらしていただきます」

「そういう時代って、どういう時代？」

　ワッフルを食べていた音が、ワッフルを置いて、お茶を一口のみ、話し始めた。

音「華の結婚のことって、考えます？」

ワッフルを食べている裕一は、むせ返る。

裕一「ちょっと待って」「あ、相手、いるの？」「だ、だ、だれ」

音「いないから、心配してるんです」

裕一「あ。なんだぁ」「じゃあ。もう。焦ることないから」

音「うーん、来年25よ」

「ずっと恋愛してないし」

裕一「まだ、25だから」「これからはね。そういう時代だから」

音「そういう時代って、どういう時代」

裕一「う。うーん」

　

人気バンドのボーカルが入院

(華の勤める伊月総合病院)

華が廊下を歩いていると看護婦たちがある病室に集まり、ベッドの周りで騒いでいた。

華は病室の入り口からその様子を見ていた。

ロカビリーの人気バンドのボーカルで、ファンによりステージから引き釣り降ろされ、骨折の為、入院したとのことだった。

看護婦たちは、サインをもらい、喜んでいた。

　1950年代初期、アメリカ南部でロカビリーは生まれた。

代表的な歌手はエルビス・プレスリーだった。

日本でも、若者を熱狂させ、コンサートでは、演奏どころではない騒ぎだった。

　入院しているボーカリストは、華と目が合い、ウィンクをした。

すると、華は「気持ち悪い」と言って、病室を出て行く。

吟　「今は時代が違う」

　古山家では、吟がきていた。

吟は「そんなに焦らなくてもいいんじゃないの？」と言った。

音は、廊下の拭き掃除をしながら、

「よく言うわ。若い時、あんだけ結婚したいって、騒いどったくせに」と言う。

(昔の吟の映像)

吟「東京なら、よーけ残っとるは」「次男がね」

「先を越されたは・・・」

(おわり)

吟「あん時はあん時」

「今は時代が違うわ」

音「出た」「今、みんなそれ言うね」

吟「テレビに、洗濯機に、冷蔵庫」「スーパーマーケットも出来たは」

「一度に全部揃うから、便利」

「あんた。行ったことある？」

音「あれ。便利ねぇ」

吟「ねぇ！」「知らんうちに、みんな変わっとるの」

「女性の生き方も」「あたしらの時とは違う」

音「そうかもしれんけど」

「華には幸せになってもらいたいの」

吟「好きな仕事して、幸せじゃないの？」

音は手を止め、庭を見つめながら、

「うん」「温かさの中で、人生生きてほしい」「ただそれだけ」と答えた。

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— Office TAKU 笠木 孝則 (@OfficeTAKU) May 30, 2020

「 #君の名は 」の主人公、春樹と真知子を演じたのは、声優の三木眞一郎さんと恒松あゆみさん✨

情熱的で、とてもすてきな声でしたね👏#朝ドラエール#三木眞一郎#恒松あゆみ pic.twitter.com/dAHQ1ZHScX

— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) November 15, 2020

 

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